Material

構造

ファニチャーホリックの主な家具は伝統的な指物の技術で組み立てられています。
例えば木を組む時。
接着剤の強度頼みではなく、差し込む部材を木殺しして少しきつめの穴に差し込みます。
差し込まれた部材が穴の中で接着剤の水分を吸い込み膨らむことで強固に固定できるのです。
また、無垢の木を使うときは、木の性質を念頭に置いています。
木は季節ごとにほんのわずかな収縮を繰り返します。
あえてガッチリ固定せずに、木がある程度自由に動ける構造で作ります。
このように、できるだけ“木が持つ本来の力”を生かしたもの作りを心がけています。

デザイン

永く使われている古い道具や家具には何とも言えない味があり、
美しい佇まいのものが多いです。
奇をてらったものでも高級な工芸品でもなく、極力シンプルで普段使いできて永く使える。
そんな家具を作っていきたいと考えています。

木材

当店では主に5つの木材を揃えています。

①ブラックウォールナット

世界三大銘木と言われ、高級感があります。外国産でクルミが採れる木です。
木目が綺麗で、丈夫です。畳とフローリングのある和洋折衷なリビングに合わせやすい色合いです。

②ブラックチェリ―

赤い色味を含ませた外国産の木です。アンティーク家具、北欧家具が好きな方に好評です。
明るい茶色で、同じトーンを持つ家具や床の色なら合うでしょう。
経年変化をする木なので、はじめは薄い茶色でも年数を重ねると深みのある濃い色合いに変化していきます。
いわば自分のアンティーク家具のようになり、手入れをするほど良い風合いになります。

③タモ

強くて粘りがあり、野球のバットに使われる木です。住宅や建築材としてよく使われます。
国産材もありますが外国産も質が良いです。

④ナラ

日本では昔から家具の材料として使われていた木です。海外ではオークと呼ばれます。重いですが硬くて丈夫。
虎斑(トラフ)と呼ばれる独特の杢(もく)が特徴です。

⑤栓(せん)

東北地方で採取される国産材です。比較的軽く丈夫でケヤキのような木目が特徴。
高価なケヤキの代用としてしばしば使われます。

仕上げ

当店は「拭き漆」と「オイル」の2つの仕上げ方をお選びいただけます。
当店が仕上げ剤を塗るのには理由があります。
第一は木を保護するため。第二は汚れにくくするため。
どちらの塗装も水ははじきを良くして、手あかを付きにくくさせる効果があります。

「拭き漆」

拭き漆は、木の表面を保護し、見栄えを良くし、家具の持ちを良くする効果があります。
また、酸アルカリ、塩分、アルコールにも強く、水をはじき、汚れもつきにくい特性を持ちます。
福井県鯖江市河和田地区には、越前漆器と呼ばれる伝統工芸品の産地であり、漆器作りが盛んです。
その漆塗りの技術を家具に施しました。
当店では専門の塗師屋(ぬしや)さんに依頼をしています。
まず、漆+砥の粉(とのこ)を混ぜて家具の表面に刷り込んでいき、
木の表面の細かな繊維の穴(導管)を埋めます。
漆を塗って拭き取る動作を5~6回繰り返した後、希少で高価な国産漆を塗って仕上げます。
最後のひと手間がしっとりとした漆独特のツヤを生み、高級感のある家具になるのです。
漆は100%天然の植物のものです。
千年以上使われている天然の塗料なので、一般的な化学塗料よりも安心です。
長く使えば天板表面の漆は少しずつ薄くなっていきますが、
再度表面の塗り直しをするだけで、何十年も受け継がれる家具になります。

「オイル」

安全性の高い天然由来のオイルを使用しています。
オイル仕上げの家具は、お客様自身でメンテナンスができます。
お使いになっていて「表面がパサついてきたな」と感じられたら、オイルを家具にすり込んでください。
目安は3ヵ月~半年に一度程度です。輪染みなどの汚れが気になる場合は、
紙やすりなどで表面を研磨してからオイルを塗り込みましょう。
これを繰り返すことで風合いとツヤが増してきます。
お手入れの仕方に迷われたら、当店まで電話やメールでご連絡ください。
メンテナンス方法をお伝えいたします。

修理

私、山口が生きている限りは責任を持ってお直しいたします。

一定期間の保証はつけておりません。初期不良に関しては無料でお直し致します。
万が一、傷みやへこみなどがおきましたら、遠慮無くご相談ください。
修理やメンテナンスは有料となりますが、納品した限りは長くお使いいただけるよう最善を尽くします。

「オイル仕上げの家具」
お客様ご自身でのメンテナンスが可能です。メンテナンスの仕方をお伝えします。

「拭き漆仕上げの家具」
漆は熱と紫外線に弱いです。
熱いやかんを直置きする、直射日光に当たる場所には長時間置かないようにしてください。
変色やいたみの原因になります。

CONTACT

〒915-0885 福井県越前市大虫町6-2
ファニチャーホリック
代表 山口祐弘
TEL/FAX 0778-43-5375
MAIL mail@furnitureholic.com
WEB https://furnitureholic.com
FACEBOOK https://www.facebook.com/Furnitureholic/
INSTAGRAM https://www.instagram.com/furnitureholic_japan/