銘木と仕上げ
固さ、強さ、色合い、風合いで選んだ銘木
希少な国産漆仕上げだからツヤが違う
当店では5つの銘木を揃えています。いずれもちゃぶ台の加工に最適で、固さ、強さ、色合い、風合いを念頭に選びました。もちろん手頃な価格で提供できるように採用した材木です。
銘木
ブラックウォールナット こげ茶色
世界三大銘木と言われ、高級感があります。外国産でクルミが採れる木です。木目が綺麗で、丈夫です。畳とフローリングのある和洋折衷なリビングに合わせやすい色合いです。
ブラックチェリ― 茶色
赤い色味を含ませた外国産の木です。アンティーク家具、北欧家具が好きな方に好評です。
明るい茶色で、同じトーンを持つ家具や床の色なら合うでしょう。
経年変化をする木なので、はじめは薄い茶色でも年数を重ねると深みのある濃い色合いに変化していきます。いわば自分のアンティーク家具のようになり、手入れをするほど良い風合いになります。
タモ
強くて粘りがあり、野球のバットに使われる木です。住宅や建築材としてよく使われます。国産材もありますが外国産も質が良いです。
ナラ
日本では昔から家具の材料として使われていた木です。海外ではオークと呼ばれます。重いですが硬くて丈夫。虎斑(トラフ)と呼ばれる独特の杢(もく)が特徴です。
栓(せん) 白もしくは茶色
東北地方で採取される国産材です。比較的軽く丈夫でケヤキのような木目が特徴。高価なケヤキの代用としてしばしば使われます。
仕上げ
当店は「拭き漆」と「オイル」の2つの仕上げ方をお選びいただけます。
当店が仕上げ剤を塗るのには理由があります。
第一は木を保護するため。第二は汚れにくくするため。どちらの塗装も水ははじきを良くして、手あかを付きにくくさせる効果があります。
拭き漆(ふきうるし)
拭き漆は、木の表面を保護し、見栄えを良くし、家具の持ちを良くする効果があります。また、酸アルカリ、塩分、アルコールにも強く、水をはじき、汚れもつきにくい特性を持ちます。
福井県鯖江市河和田地区には、越前漆器と呼ばれる伝統工芸品の産地であり、漆器作りが盛んです。その漆塗りの技術をちゃぶ台に施しました。
当店では専門の塗師屋(ぬしや)さんに依頼をしています。まず、漆+砥の粉(とのこ)を混ぜてちゃぶ台の表面に刷り込んでいき、木の表面の細かな繊維の穴(導管)を埋めます。漆を塗って拭き取る動作を5~6回繰り返した後、希少で高価な国産漆を塗って仕上げます。最後のひと手間がしっとりとした漆独特のツヤを生み、高級感のあるちゃぶ台になるのです。
漆は100%天然の植物のものです。千年以上使われている天然の塗料なので、一般的な化学塗料よりも安心です。長く使えば天板表面の漆は少しずつ薄くなっていきますが、再度表面の塗り直しをするだけで、何十年も受け継がれるちゃぶ台になります。
オイル
安全性の高いドイツ製の天然由来のオイルを使用しています。オイル仕上げのちゃぶ台は、お客様自身でメンテナンスができます。お使いになっていて「表面がパサついてきたな」と感じられたら、オイルをちゃぶ台にすり込んでください。目安は3ヵ月~半年に一度程度です。輪染みなどの汚れが気になる場合は、紙やすりなどで表面を研磨してからオイルを塗り込みましょう。これを繰り返すことで風合いとツヤが増してきます。
お手入れの仕方に迷われたら、当店まで電話やメールでご連絡ください。メンテナンス方法をお伝えいたします。